2022年3月末に楽天モバイルの社長に就任した矢沢俊介氏が、新聞各社・ウェブメディアにてインタビューに答えています。いわゆる「プラチナバンド」の割り当てを総務省に求めるもので、2023年内に利用開始できるよう要望しています。
- 楽天モバイル社長「プラチナバンド早期に」(日本経済新聞/2022年4月8日)
- 楽天モバイル社長「もう我慢できない」 国にプラチナバンドを要望へ(朝日新聞デジタル/2022年4月8日)
- プラチナバンド再配分「強い政治判断を」 楽天モバイルの矢沢社長インタビュー(産経新聞/2022年4月8日)
- 「プラチナバンド」を求める楽天モバイル 3キャリアの反発は必至も、23年の導入を目指す(ITmedia Mobile/2022年4月9日)
- 楽天モバイル矢澤新社長インタビュー、「プラチナバンドを強く求めていく」(ケータイWatch/2022年4月8日)
- 1社への要求も辞さず - 楽天モバイル矢澤新社長が語る、プラチナバンド獲得への本気度(PHILE WEB/2022年4月8日)

デジタル変革時代の電波政策懇談会|移動通信システム等制度WG(第1回)楽天モバイル提出資料より
700MHz〜900MHzの「プラチナバンド」は、電波の回り込みがよく、屋内にも浸透しやすいのが特徴です。楽天モバイルが現在4Gで利用している1.7GHz帯と比べ、1つの基地局でより広いエリア展開ができるようになります。
楽天モバイルはプラチナバンドを所有していないため、auローミング(B18=800MHz=プラチナバンド)が終了したエリアでは、特に地下や建物の内部では「圏外になった」「楽天ペイの決済ができない」などといった不満の声もSNS等で見られます。

デジタル変革時代の電波政策懇談会|移動通信システム等制度WG(第1回)楽天モバイル提出資料より
プラチナバンドは現在空きがない状態ですが、楽天モバイルは大手3社よりそれぞれ3分の1ずつ割譲する案をあげています。
ただし、大手3社にとってもプラチナバンドは重要で、現在も多くのユーザーが利用しています。仮に割譲するとしても、ユーザーへの告知や技術的な面で7〜10年は必要としています。
これに対し楽天モバイルは1年で間に合うとし、「国民の財産である電波の有効活用という観点からも政治の判断に期待したい」としています。